サイハテ2

サイハテ2

祐介が悪くないことはわかっているのに、ただほんの少しだけ別れるのが早まっただけなのに、勝手に怒って逃げ出してしまった佐助。雨に濡れるのもかまわずひたすら泣き叫んだせいか風邪を引いて寝込みながら、明日ちゃんと謝ろうと思いつつ布団を被っているとチャイムが鳴って……。無茶なことをしてまで佐助の部屋にやってきた祐介がふと口にした言葉。「僕の母さんが死んだ時の事覚えてる？」ただ一人の親友、ただ一人の幼馴染、そしてただ一人の――。伝えるつもりはなかった想いがどうしようもなくあふれ出てきてしまう切なさとうれしさをぜひ。

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