罪と罰【イラスト集】

罪と罰

「犯罪撲滅か人権侵害か：ミゲル政権の治安政策に賛否両論」
A国では犯罪組織による治安悪化が深刻だった。昨年末に行われた大統領選挙では組織犯罪撲滅と治安回復を公約に掲げたミゲル氏が当選した。ミゲル大統領は就任後すぐに犯罪組織の撲滅へ乗り出した。
ミゲル政権で可決された法案では警察官に強力な権限が付与され、容疑者の逮捕、拘束が容易となった一方、犯罪者の人権が大きく侵害されるとして国内外からも批判の声が上がっている。本誌が取材したある男性容疑者は、○物所持の疑いで逮捕され、大衆の面前で服を剥ぎ取られたうえ、口の中や肛門までも念入りに調べられ、そのまま徒歩で警察署まで連行されたという。警察関係者は、このような見せしめを行うことで、犯罪抑止効果を高める狙いがあると話す。
犯罪組織に長く悩まされてきた地域住民からはミゲル大統領や現場警察官へ喝采の声が上がっている。住民たちは、治安が改善されることを期待し、ミゲル政権の厳しい政策を支持する声も少なくない。
ミゲル大統領の治安政策は、組織犯罪撲滅という目標に向かって進む一方で、その手段と人権のバランスが問われている。今後の展開に注目が集まっている。
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